『叱らない育児』
『いつもニコニコのママ』
とーっても理想ですよね。でも実際は思い通りいかず話を聞いてもらえずだんだん怒りのボルテージが上がってママ爆発!
…なんてことはありませんか?
4歳と1歳3ヶ月の娘ちゃんたちを育てる管理主おちょこは日常茶飯事です。
怒りたくないけどうまくいかないとイラッときてしまいます・・・
毎日怒っては寝る前に
『あんなに怒るつもりじゃなかったのに…』
『あんな悲しい顔をさせてしまった、泣かせてしまった…』
と後悔しています。
そんなときふとこの本が目にとまりました。
![]() | 【中古】【古本】子どもを叱りたくなったら読む本 子育てでいちばん大事なこと 学陽書房 柴田愛子/著 価格:825円 |


『子どもに毎日イライラ、ガミガミ!
でも、ほんとにこのままでいいのかな…?
そんなふうに悩んでいるママにおすすめ!』
…!まさに今の自分のことだと驚きました。
今回は
- この本から私が学んだこと、納得したこと
- 読んだ上で変わったこと
を紹介します。
書籍紹介

子どもを叱りたくなったら読む本
著者 柴田愛子
発行者 光行淳子
発行所 学陽書房
装丁 こやまたかこ
イラスト かまたいくよ
2005年6月24日 初版印刷
著者の柴田愛子さんは、1982年に保育者仲間の方々と『りんごの木』という保育施設を発足させました。
詳しくはこちらのHPへどうぞ!
この本は、そのりんごの木で起こったエピソードを中心に、子どもたちの生活の中から柴田さんが気づいたこと、感じたことが書かれています。
育児書だとよく、
『怒らないで〇〇しなさい』
『いい子に育てるためには〇〇だ』
など、子育ての定義のように書いてありますが、実際は
- 何冊も読むと真逆の記述がたくさんでてくる
- 大人の行動が書いてあるが子どもの思考はわからない
- いくらもやもや考えても結局子どもによって解決策は違う
となるので、子育てに正解とか間違いってないんだと思います。
その子どもによって対応は変わってくるので、本が全てではないですよね。
そして親としての育て方も親一人一人やはり違います。
本に子育ての答えがあればどれだけ楽か・・・でも子育ては親も子も一緒に成長するものなので答えがわかってしまっていたら同じ性格の子どもだらけになるということですね。
十人十色、とは育ち方から来ているのかもしれないです。
本から学んだ事、納得した事
さてここからは本題に入っていきます。
本を読んで共感したことを大きく4つピックアップしました。

口ごたえできるのは、いい関係だから
(p .12「どうしたら、いい子になるの?」より)
2歳のいわゆるイヤイヤ期あたりから子どもは言葉をうまく使うようになり、今までのように親の言ったことを当たり前に受け入れてくれなくなります。
その成長を喜ぶ一方、それがうまくいかない原因で子どもに対して怒ってしまうのも事実です。
この本では「口ごたえできる関係って、いいじゃない」と言っています。なぜでしょう。
それは口答えできない親子関係=いい子を外側で演じすぎて内側で苦しみ、いい子を保てなくなりぐれてしまうからです。
親は挨拶ができたりお話を上手に聞けたりという『いい子』を望みますよね。
小さな子でもそんな親の願いを敏感に読み取り『いい子』になろうとします。
だからこそ口ごたえできるということは自分というものを伝える事ができるのです。
またこの本には次のようにも書かれています。
「親も口うるさくって、結構威圧的な態度なんじゃないですかあって思うの。それを同じ量、子どもから返されてる」
親の背中を見て育つ、とはまさにこの事です。
4歳の私の長女もふとしたときに私の話し方を真似ていてまずいと思った事が何度もあります。
人の振り見て我がふりなおせ、を長女ちゃんから学びました・・・
怒る時は特に言葉がキツくなってしまうので気をつけなければ、と気づかされました。
あなたのままの子育てで十分
(p .14より)
先ほどの子どもは『親の望むいい子になりたい』と思うのと同じように親も『いいお父さん、お母さんになりたい』と思いますよね。
でもみんないい親、いい子を求めていたって苦しいです。望んでも頑張りすぎて、理想を望みすぎて怒りすぎて・・・はとても悪循環です。
「うちの子なんだし。そんな天才に生まれてきた可能性もあんまりない」
これを読んだ時、とてもしっくりきました。
自分がうまくいかないのに子供にだけ理想を押し付けるのはおかしいと気づいたし理想はあくまでも理想でした。何事にも無理は禁物ですね。
叱るときは、シンプルに、言葉少なく、迫力をもって
(p .16「上手な叱り方ってありますか?」より)
叱る時って、ついついだらだら言い続けてしまっていませんか?
私はよくありました。特に何回も同じことを注意するときに。
『前にも同じこと言ったよね?なんで同じことを繰り返すの?(くどくど・・・)』
文字に起こしてみて今やっと言いすぎているな、とか子供に対してわかりにくいな、とか冷静にあ判断できますが、どうしても叱っているときは親側もなかなか冷静にいられずだらだら叱っていました。
でもこれでは子どもに何も伝わりません。私の子どももそうでしたが、『何に対して怒られてのかわからない』んです。
怒られた、という状況は覚えていてもなぜ怒られたのかが伝わらないと叱り損というか叱る必要性さえ疑問になります。
だからこそ、シンプルな叱り方、特に表情から伝えるのが効果的です。
表情、という点ですがしっかり目を見て心のこもったやり方がいいですね。
そして私がドキッと思わず感じてしまったのが、親が義理で叱ることを子供がわかっているということです。これはどういうことか。
簡単にいうと。親の外で見せる顔と中(家とか身内しかいない場)で見せる顔の違いをしっかり見抜かれているということです。
外にいるときは『危ないよー』くらいなのに家で同じ事が起こると『ダメっていてるじゃない!どうしてするの!(くどくど・・・)』となる事が理解されているんですね。
これを知ってから私は長女ちゃんに
『どうして幼稚園ではできるのに家ではやらないの!』と言えなくなりました(笑)。
早急に直したいと思います・・・!
心に寄り添ってくれる人がいることで、本来の自分を取り戻せる
(p .46「子供の心への寄り添い方」より)
子どもは大人よりも言葉で思っていることを伝えるのが苦手です。
まだ赤ちゃんで言葉を話せないとき、必死に表情やしぐさを見て何を伝えたいのか読み取ろうとしていたのに、言葉を覚えてからはその言葉からしか伝えたいことを読み取ろうとして子供の気持ちを見落としていませんか?
自分が感じたこと、思ったことを共感してもらえると大人でも嬉しいし完全否定されたら悲しくなります。
心、つまり行動にはなく感情に寄り添ってくれる人が一人でもいたらその人は救われます。
・・・これはこそだでだけでなく、いじめなどにも共通して言えることなのではないでしょうか。
本を読んで変わったこと

大きく2つ変わりました。それが
- 叱るときにだらだら言わない
- 子どもの思っている事を言葉で表現して共感する
です。
叱るときにだらだら言わない
これは先ほどにも書いたように、だらだらと叱ってしまうと子どもの心に残らないからです。
どんなに言いたくても1つだけ叱るようにしました。
そうすることで、子どももごめんなさいを言いやすくなったし、笑顔になるまでの時間がん短くなるなした。我が家はごめんなさいしたら親も『叱ってごめんね、、でも大好きなのは忘れないでね』と言いハグします。
CMで知りましたが、人は7秒以上ハグすると安心するようですね。
ハグはとってもおすすめです。
子どもの思っている事を言葉で表現して共感する
我が家には1歳の次女ちゃんがいます。もちろん少しずつ言葉が出てきてはいるものの、話をする事はできません。
4歳の長女ちゃんはどうしても次女ちゃんにやきもち焼いたり話せないのに優しくされてずるい!と思っていたようです。
だから、長女ちゃんも表情を見て会話する事を増やすようにしています。
顔を見ると本当に調子がいいとき、怒っているとき、悲しんでいるときなどわかりやすく、どうして今まで見てこなかったのだろうと後悔するほどです。
表情を見るようになってからイラッとくる事自体少なくなりました。
まとめ

叱らないことだけがいいというわけではないのが子育てです。
どうしてもやってはいけないこともあるし、そのダメを教えるのは親である自分。
だからこそ心に寄り添う事が何より大切だと気づきました。
- 口ごたえできるのは素直に自分の気持ちをぶつける事ができるようになった成長の証
- いい子を求め、なろうと望むとどこかで無理をしてしまう
- 叱るときはシンプルに1つだけ
- 心に寄り添う事で自分がある
自分らしい子育てをこれからもして、親子で成長する事がいい親子関係のあり方なのかなと感じました。
ご覧いただきありがとうございました。
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